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MU-2の Fatal Accident 発生率はスーパーホーネット並み [MU-2]

https://www.mu-2aircraft.com/index.php?action=mu-2_history
の「Some MU-2 Facts」に累積飛行時間が400万時間を超えるとありました。
Since the MU-2 has been in service, over four million hours have been logged and the aircraft are still being utilized at a fleet average of over 30 hours per month.

よって、10万飛行時間あたりの Fatal Accident 件数は、およそ2件(=85件/400×10)となります。

因みに、米海軍・海兵隊の航空機のクラスA事故( Fatal Accident and/or $2M以上の物的損害事故)発生率は以下の通りで、昨今話題のCH-53EやMV-22Bよりは低いものの、2件/10万飛行時間の事故率はFA-18E/F並みである事が判ります。
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出典:https://breakingdefense.com/2017/09/marine-aviation-deaths-are-six-times-navys/
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Fatal Accident 発生率が高いMU-2(NTSB公表データより) [MU-2]

http://www.mu-2aopa.com/Documents/MU-2_Magazine_10.pdf
によると
More than 700 MU-2 aircraft were built before the aircraft went out of production in 1986. Presently, nearly 300 MU-2 aircraft remain in operation with the majority of the fleet registered in the U.S.
ということで、2016年4月(上記図書の出版時期)時点でおよそ300機のMU-2が現役であったようです。(上記出典記事の1986は1968の誤植ですね)

一方、NTSBで公開されている事故データベース
https://www.ntsb.gov/_layouts/ntsb.aviation/Index.aspx
によると、
Aircraft Model : MU-2
かつ
Accident/Incident Information Injury Severity : Fatal
の条件で検索すると
1968.12.21から2010.01.18の間に85件の事故で、257名の死者が出たことが判ります。

事故率については米軍で採用されている10万(飛行)時間あたりの指標が一般的ですが、現時点でMU-2の総飛行時間のデータを探しきれていないので、以上の情報から言えることを以下に記しておきます。

米国(NTSB管轄範囲)では、2010.01.18までに
およそ700機のうち85機による墜落事故で257名の方々が亡くなっています。
・約1割のMU-2が Fatal Accident を起こしている
・死亡事故1件あたり約3名(257名/85件)の犠牲者が発生しています
・平均すると1年間に約2件(85件/約42年)の Fatal Accident が発生しています
以下の図はMU-2 Fatal Accident の累積件数の変遷です。
MU-2死亡事故累積件数NTSB.jpg
高まりつつある Fatal Accident 発生頻度が落ち着き始めたように見える、丸印3か所の時期に何があったかについては後日調査の予定です。

国内(自衛隊)のMU-2 Fatal Accident については次回、紹介する予定です。

追記:

2017.07.01現在の現役機数


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MU-2メモ追加 [MU-2]

きのうMU-2のメモを投稿して、これでしばらくMU-2の事を忘れてもいいやと思っていたところ、何故か夜中に目が覚めて新たな疑念がわいてしまったので、追加しておきます。

60 MU-2片発飛行時のプロペラ後流による(相対的)揚力増加分は、スポイロンで静安定かつ線形的に相殺できるか?
61 60の状態から更に作動エンジン側へのロールが不可能となる飛行条件は、フライトエンベロープの中で明確に定義されていたか?

この二つの疑念とともに、MU-2の致命的な短所(欠陥?)は「プロペラ後流の影響をもろに受ける主翼面上にスポイロンを採用したことに起因する」という確信めいた想いがひらめいた次第です。

あと、記事のカテゴリーをいずれ「飛行機」から「MU-2」に変えようと思います。

追記:カテゴリを「飛行機」から「MU-2」に変えました。2017.12.30
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MU-2について思うところ [MU-2]

きょうは勤め先の建屋が設備点検で停電でお休みなので、その隙にこれからまとめておきたい記事の構想を練っていたところ。

MU-2は、かねてより気になっていた機種のひとつで、午前中に犬猫と日向ぼっこしながら、あれこれ考えを巡らせて、そろそろ昼飯時になったということで以下に一旦メモ。

10 MU-2の異常な事故率
11 米国でのMU-2(NTSBとFAAの動き)
20 犠牲を生み続けたMU-2の魅力(米国)と忖度(国内)
30 高速巡航STOL機MU-2が抱えた宿命
31 MU-2の魅力と落とし穴(美しいものには棘がある)
40 見た目に螺旋不安定なMU-2
41 MU-2の主翼配置と翼端燃料タンクによる上反角効果はどこまで期待できたか?
50 MU-2臨界発動機停止に起因する事故(国内、米国での類似例)
51 MU-2の「螺旋不安定」が片発飛行時に致命的な欠陥となった?
52 MU-2のスポイロンは低速飛行時に有効であったか?
53 MU-2のプロペラ後流はUS-1と共通する欠陥「左旋左傾」を誘発しなかったか?

これをベースに情報を整理する予定だが、次の展開がいつになるかは?

追記:カテゴリを「飛行機」から「MU-2」に変えました。2017.12.30
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