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MU-2のロール操舵 [MU-2]

MU-2がloss of control によりfatal accident に至ったとされるケースの主要因が、この動画に示唆されているように感じたので紹介したいと思います。
https://youtu.be/_GeH4DlAWuQ
Landing の前に何度か左旋回してる様子ですが、操縦輪の操作と機体のロール姿勢がバラバラです。

いちばんきついバンク角は60°をゆうに超えてますが、左旋回中に操縦輪をニュートラルに戻すことがなく、ほとんど右ロールの方向にハンドル(操縦輪)をきったままキープしており、操縦輪があとどれだけ右に回せるのかが非常に気になります。

上記動画の1:35辺りより
6C5DB570-E9D2-4E20-A9DD-83DC9AE3601E.jpeg
これが意味するところは、以下のどちらかあるいは両方の状態にあるということです。

①釣り合い旋回時
ハンドル(操縦輪)はきっているもののSpoileron は効いていない(効いていれば、バンク角は浅くなる)
つまり、操縦輪とSpoileron の効きがリニアでなく、デッドバントがある(生じている?)ことを意味します。

②横滑り時
上反角効果が足りない分をSpoileron で補正している
上反角効果が足りないとすると、操縦輪ニュートラルのままでは、横滑り時にひっくり返ってしまうことを意味します。

この(動画のきついバンク角の)シーンから、先に紹介したB-52とC-17が、おそらくは操縦輪を目一杯回しきってバンクの山側のSpoiler を立てながらも、深いバンク角を保ったままcrashした時の状況を連想しました。

他にもいくつか動画を見ると、操縦輪の操作が機体の姿勢に反映されるまでのタイムラグの時間幅が広すぎることが判ります。特に低速飛行の際にMU-2は操縦輪によるロール操作が、機体のロール角に即座に反映される場合と、機体が全く反応しない場合があるということです。低速飛行時にはSpoileron による主翼上面の剥離が非常に不安定な気がします。

MU-2の根強いファンには大きく二つにグループ分けされるでしょう。ひとつは純粋にMU-2の高速性能を活かして商売の道具として重宝しているオーナーの方々、もう一つは癖の強い特性のある機体を乗りこなすことを趣味としているパイロット。

自己責任で趣味で飛ばすにしても、手の出しようのない家族や知人の載せたりすべきではないし、loss of control でcrashするという事は地上の人間を巻き込む可能性があるし、何より本人の意思とは関係なくMU-2の職業パイロット(および搭乗員)として事故の犠牲になられた方々が不憫でなりません。

あえて不謹慎な例をあげるとすれば・・・
そんな特性はドライブゲームだけでたくさんです
https://youtu.be/svQzx8OI8PQ

「MU-2」のマイカテゴリーのはじめの項目だてから、随分寄り道、回り道してしまいましたが、考えがある程度まとまったところで、しばらく五月雨式に投稿したいと思います。記事内容の重複などあるかと思いますので、悪しからず。

まだまだつづきます
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